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今日の新聞に25年前の松本サリン事件で犯人と報道された河野義行さんの記事が出ていました。
生きていてこれ以上辛いことはないかもしれない、と思うような状況の中で
自分を保ち、家族を守り「生きて」こられたこの方の言葉は 重く、尊く、胸に響いてきます。
自身もサリンの被害に遭い死を意識したとのこと、
事件当夜 口から泡を吹いた妻は動くことも喋ることもできないまま14年後に死亡。
そんな中 警察からは事件の犯人として自白を迫られ メディアもこぞって犯人と報道。
自身を「自分は社会から悪とされ排除された人間」「一度死んだ人間」と表現するあたりに
当時の地獄のような苦しみが滲み出ています。
「どれだけ誰かを恨んでも憎んでも過去は変えられません。
ならば人生の時間をちゃんと動かして前に歩いていった方がいい」
その思いに至るまでにどれほどの葛藤があったかは計り知れません。

若い人が、秀でた対応をする人のことを よく「神!」と言いますが、
この方の対応こそ 「神」の領域だ、と 感じ入りました。
写真に写る横顔は 仏像のような達観した顔だち。

先日 観た映画「新聞記者」のことなども思い出し…
真実がねじ曲げられ それを信じてしまう私たち、間違いたくないのに間違う私たち、
色々と考えた朝でした。