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今日の画像は、ワルシャワ、ジェラゾヴァ・ボラにあるショパンの生家です。
190年前?にタイムスリップしてみましょうか・・この家から流れるピアノの美しい旋律、流麗な音の粒
道行くだれもが足を止めて聴き入ったのでしょうね・・
フランス語教師、フルートとヴァイオリンをたしなむ父、ピアノと声楽の得意な母、家庭に集う音楽教師、知識人
ショパンの豊かな才能を育んだ場所です・・・
「ピアノの詩人」ショパンといえば、抒情性あふれる楽曲から、こんな美しい音楽を生む作曲家の人生はさぞかし・・と
充実した芸術家の日々を重ね合わせてしまいがちですね。 そこで時代背景とともにを垣間見ますと・・・
20代ショパンは祖国ポーランドを去りフランスへ渡りますが、この頃ポーランドはロシア、プロシア、オーストリアに
分割され植民地となった時代。 最晩年、2月革命がおこった時にはイギリスへ逃れ・・と常に独立運動が起こっては
潰れていく祖国の姿に心を痛めるポーランド人作曲家・・・
また、作家ジョルジュ・サンドとの交友関係、その豊かな時代と徐々に亀裂が入り苦悩する一人の人間
ある時は緊張感の高いハーモニーとともに迫りくる激情の波・・・ある時は木漏れ陽にたわむれるやさしい風・・・
豊かな自然の命を謳うかのような音楽・・でもその裏に隠された日々を思うと、MUSEに捧げられた音すべてが、
言葉で表しようのない深みをましていきます。 ショパンを愛する人だれもが入り込むLabyrinthなのでしょうね・・
色んなエピソードを知る毎に、後に生きる人の心をこれほど豊かにしてくれる作品を遺した芸術家への深い敬意と
感謝の気持ちが増すばかり・・
今日はそんなショパンの命日です。1849年パリで息をひきとったショパンの心臓は、姉ルドヴィカの腕に抱かれ
20年ぶりに祖国ワルシャワに帰って行きました。
「わたしを思い出す時には、モーツアルトを演奏してください」モーツアルトの信奉者でもあったショパンの遺言により
パリで行われた葬儀の際には、モーツアルトの「レクイエム」が演奏されたそうです。
でもやはりショパンを聴きたいですよね・・

そこで・・・私が今日聴いたアルバムを紹介させていただきます。
8月下旬のdiaryで、同郷のピアニスト 三木香代さんの紹介をしました。 (Click!) 
ご覧になられた方、香代さんの写真は・・CDではないかしら・・と気にかけてくださっていたのでは?
そうです!『ショパンバラード全4曲とソナタ第3番 ロ短調 作品58』(2005年11月のリサイタルの録音)
聴く度に心が洗われ、新たな発見と驚きに満ちた、私にとってとても大切な11.5cm版に閉じ込められた音世界です。
本当におすすめアルバムです! 皆様も是非どうぞ・・
このアルバムの試聴サイトは残念ながらありませんが、以前「音楽の友社」より出されたアルバムより『幻想曲』を
少し試聴いただけます (Click!) 
そしてこのアルバムに添えられた三木香代さん自身の言葉を・・
―  アルバムに寄せて
このアルバムに収められたバラード全曲とソナタ第三番は、ピアニストとしての私を弾く度に成長させてくれる
大切な宝物です。幾度弾いても作品の魅力は色褪せることがなく、そればかりかその都度新たな輝きを放ち、
その奥深さに驚かされます。
よく弾く作品には、私の履歴が刻まれていると感じることがあります。
それは精神面だけでなく身体的な感覚にも及びます。
過去にその作品を弾いた時の記憶が心身を駆け巡り、再び弾くことによって自らをアップデートするような感覚・・
そうして、その時の自分が刻印されていくその作業は、なんとも喜びに満ちたものです。
しかし作品の中に入り込み自分のものとなったかのように感じた次の瞬間、それが幻想であったと
嘆きたくなることもあります。
誠実であろうとすればするほど試行錯誤は続く。 演奏家の仕事はその繰り返しなのではないかと思います。
それはまさに演奏が創造的行為であることの証なのでしょう・・
これまで私を導き支えてくださったすべての方々に、心からの感謝を申し上げます・・・・

今日、ショパンとむきあう演奏家達はどの曲を弾き、ショパンを愛する人達はどの曲を聴いたのでしょう・・


つうこ

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