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先日紹介した ジャクリーヌ・デュ・プレの父品種をたどれば、こんなバラでした。
マイゴルト (Maigold) 「メイゴールド」として流通することもあるそうです。
1953年、ドイツ Kordes.W作出
濃黄色の丸弁平咲き、数輪の房になって開花し、耐病性もあり強健
とても強い香りがする、とありましたが・・・
ジャクリーヌ・デュ・プレ(ばら)は、ジャクリーヌ自身が選んで名づけられたそうです。
すでに視力を失っていたジャクリーヌは、一番香りの強いバラをえらびました。
あの白いバラが、ジャクリーヌ自身に選ばれて、後世に天才チェリストの名を伝える運命をもつ
その背景には、この父品種「マイゴルト」の「強い香り」という血が大いに関係していたのですね。

ここまで紹介した特徴は、ジャクリーヌと非常によく似ているのですが・・
問題は花弁の色です。
以前「緑光」を紹介した時にも、「どうしてこの色からクリーム色のバラがうまれるのか・・と
謎の実生が鍵を握っている・・」と迷宮入りになったことがあります。
ジャクリーヌ・デュ・プレのややクリームがかった優しい白、あの色になるには・・・?
やはり母品種をたどってみなければなりませんね・・
Radox.Bouguet 手元の資料にはありませんでしたので改めて紹介したいと思います。

ジャクリーヌ・デュ・プレの作出家、ピーターハークネスのこんな言葉があります。
「植物は動物的なんだよ。 常に変化している。
となりに何があるかによってその影響を受けて変化しているんだ。
・・兄のジャックがよく言っていた。
『植物をきちっと認知するのは雲の正確な姿を描くより難しい・・』とね。
DNA鑑定でバラを科学的にバラを分析すると、育種家の考えていたのとは全く違う事実が
判明する。 想像もしなかったことがバラの中でおきているんだ。
育種家はバラの背中をちょっと押しているだけなんだよ・・」
深い世界に踏み入った専門家でさえも予測不可能な変化がおきているバラの世界
それが、別の種とかけあわせるとなると・・・
内に秘めた驚異と目の前の美しさに深いため息をついては、さらにのめりこむ・・・
「バラを愛する」ということは、この繰り返しなのかもしれません。

つうこ