「能楽」を観る

昨日この年にして初めて「能楽」を鑑賞しました。
私の住む町に新しい文化ホールが建って、昨日はその開館記念式典がありました。
幸いなことにその式典に参加する機会を得て出かけ、
会館の杮落しの余興は野村萬斎さんによる狂言でした。
『三番叟』という演目は萬斎さんにとっても特別なプログラムのようで
能楽ファンは「萬斎の三番叟はぜひとも一度は見たい」という作品だそうです。
演じる前にビデオで萬斎さんの作品解説があったのですが、
この演目は五穀豊穣を願う神事の舞
種を蒔き踏み固めるような動作が繰り返されるのですが
この地にたくさんの「文化」の種を蒔きしっかりと踏み固めるという思いで舞います、
と仰っているのがとても印象的でした。
素人目にも日々の鍛錬が感じられる舞の動き、
体中が楽器のように響く声に 震えるほど感動しました。
コロナになってから映画館さえ行くことができず、「芸術文化」から遠ざかっていた私ですが
芸術によって心を動かされる感覚を思いだす1日でした。
(画像はネット上から拝借しました)